AIや技術進歩によってwebエンジニアの将来性が脅かされるのか?について考えた

2020年3月22日仕事エンジニア, 仕事, 将来性

はじめに結論

すぐさまwebエンジニアという職業がなくなるということはないです。

AIや新技術は人の仕事を奪っていくのか

これは間違いなく進んでいくと思います。

例えば、プログラミングを書く際に使用するテキストエディタの進化は目覚ましく、
自動補完機能やサジェスト機能で熟練のエンジニアでなくても、それなりに綺麗に素早くコーディングすることができるようになってきました。

そうなってくると10年前であれば10人でプログラミングを書いていた現場は、7,8人でも十分になるかもしれません。
もちろんテキストエディタ以外の技術もどんどん進化していっているため、実際は3,4人で足りるということもありえます。

こういった状況なのに、なぜwebエンジニアの職業はすぐになくなるとは思わないのか。

webエンジニアの将来性に不安がない理由

主な理由は下記2つです。

  1. 新しい領域や近い領域で活躍できる仕事が増え続けているから
  2. 既存システムがいきなり消えてしまうことはないから

新しい領域や近い領域で活躍できる仕事が増え続けている

技術発展で何かしらの領域が自動化されたり、負担がぐっと減ると、その周辺領域で新たな仕事が増えること多いです。そしてその仕事を担うのは、技術発展があった領域で仕事をしていた職種であることがしばしばあります。以下に2つの具体例を挙げてみました。

サーバーサイドエンジニアの場合

2010年代前半ぐらいまでは、webサービス関連のプログラミングはPHP等のサーバーサイド言語でロジックを書きつつ、HTMLも描写して、jQueryなどで少しブラウザでの動きを調整する程度でしたが、iOSやAndroidアプリのリッチな体験の影響もあり、フロントエンドの技術が爆発的に進化して、専門領域として成り立つようになっていきました。

フロントエンドでサーバーサイドのロジックの一部やHTMLの描写周りも受け持つようになってきたため、相対的にサーバーサイドの重要性は下がっていき、最近ではfirebaseといったサーバーサイドのAPI代替ができるサービスが登場しました。

こういった事情から、サーバーサイドエンジニアの仕事は今後減っていくでしょう。それでは彼らは職を失ってしまうのかというとそうではありません。サーバーサイドの技術者のニーズが減る一方で今度はフロントエンドエンジニアの需要が高まってきているからです。フロントエンドの技術は当然サーバーサイドの技術の近接領域なので、元々サーバーサイドエンジニアだった人が今度はフロントエンドエンジニアとして活躍しやすいのです。

また、サーバーの処理周りの管理・開発が楽になったことで、よりサービスやソフトウェアの改善に力を入れるグロースハッカー的な動きをできるようになりえます。

インフラエンジニアの場合

例えばクラウド技術の発展により、インフラ構築の難易度が下がったことでインフラを扱っていたエンジニアの仕事は減ってきています。
しかし、彼らは仕事を完全に失ってしまったのかというとそんなことはありません。
なぜなら、インフラ構築という仕事は物理的・論理的いずれにせよ、勘所や基本的な考え方は大きく変わらないため、彼らの知見はクラウドの時代になっても活きるからです。

また、クラウドで今までよりも柔軟かつスピーディにインフラ構築ができるようになったことで、SREやDevopsエンジニアといった職種が成り立つようになり、もともとインフラに強みをもっていたエンジニアは、これまで以上にサービスや組織にとって重要になっています。

既存システムがいきなり消えてしまうことはない

新規でシステムを構築する際は新しい技術を使う可能性がありますが、 今目の前に存在するシステムを新しい技術でいきなり置き換えはしないはずです。
さきほど例に挙げたクラウドも登場から10年以上たちますが、未だにオンプレミスのサーバーを利用し続けているシステムはたくさんあります。

なぜ移行できないのかは様々な理由があると思います。それは移行コスト、ランニングコストやセキュリティの面かもしれません。いずれにせよ、一朝一夕でどうにかできるものではないはずです。

またまた結論

最初と同じことを記載しますが、すぐさまwebエンジニアという職業がなくなるということはないです。

しかし、じわじわと技術進歩が進んでいるのは間違いないので、自分の担当領域や近接領域がどうなっているのかといった情報は普段からウォッチしておくのは大事ですね。

サイト運営者 えぬたけ


都内で働くゆるふわフルスタックwebエンジニア。