webエンジニアが一か月のリモートワーク実体験でわかったメリット・デメリット

仕事リモートワーク, 職場環境

新型コロナウイルス対策で2月後半から3月いっぱいリモートワークをしてきました。
この一か月で感じたテレワークの良かった点・悪かった点をまとめました。
今後在宅で仕事をする人の参考になると嬉しいです。

リモートワークをするメリット

時間的余裕

通勤時間がないことで1日当たりの時間にかなり余裕が生まれました。
例えば僕は通勤に1時間半かかるため、帰りも合わせて3時間も可処分時間が増えます。
1日あたり数時間増えて、具体的に嬉しかったのは以下の点でした。

家事(育児)

洗濯やごみ捨て、掃除機掛けといったそこまで時間はとらないけど、通勤があるとする頻度が少なくなりがちな家事がほぼ毎日できるようになりました。平日にめんどくさい家事を片付けられるため、休日も充実するのがとても大きいなと個人的には感じてます。

今は子育てをまだしていないですが、家を空けなくていいため、子供を育てるのには非常にプラスになり得るとも思います。
実際子育てをしている人が楽になったと喜んでいました。

個人的な作業

記事を書いたり、個人的に頼まれている仕事をする時間がとりやすくなりました。

家で仕事をする環境を作ることもできたので、そのまま仕事をしていたデスクで作業をできるのは結果的に良かったです。
仕事→他作業の流れのルーティンづくりにもとても役立っているのは発見でした。

余暇時間

もう単純に時間があるのでゆっくりする時間ができました。

例えば家族と過ごす時間も以前より増えて、夜ご飯を一緒に食べることが増えました。
ご飯を食べると会話量も増えて、以前よりも仲良くなった気がします。

また、僕はお風呂に入って本読んだり、youtube見たりするのが好きなのですが、平日はまずそんな時間が取れませんでした。
しかし、在宅で仕事をすると、仕事が終わったと同時にお風呂に直行できます(笑)

作業に集中しやすい

仕事には作業系と打ち合わせ系があると思いますが、作業系のタスクは話しかけられる機会が減った分はかどるようになりました。
話しかけられるとその場で返事をしないといけないため時間を取られがちでしたが、メッセージングアプリやメールでの連絡の比重が高くなったことで、後で返事ができるのが大きいです。
やはり作業は途中で中断せずに一気にやるほうが全然早くできますね。

リモートワークをする デメリット

生産性が落ちている

今までオフィスで仕事をしていた場合と比べて、パフォーマンスは何割か落ちている気がします。これは自分に限ったことではなく、周りを見ていても同様に感じました。

家だと気になるものが多いこと、また人の目が届きにくいことが大きいのかと思います。

情報共有が不十分になりやすい

他の人が何をしているのか、進捗が見えにくいという課題がありました。

オフィスにいれば、その場で聞いたり、様子を見ていればなんとなく伝わってきた状況がまったく見えなくなったので、能動的に自分の状況を伝えたり、あるいは同僚の状況を聞いたりする必要があります。

設備の準備

オフィスのように作業しやすい設備が自宅に整っているとは限りません。

例えば家にデスクがない人が案外多く、長時間の作業は結構疲労になりやすいようです。
僕はもともと作業するのに十分な環境を整えていたので極端には困っていないですが、人によってはコタツみたいなテーブルで作業しているようです。

せめてデスクと椅子で作業しないと身体に悪そうなので、テレワークする可能性が少しでもある人は家にデスクを置くことをおススメします。

運動不足になりがち

地味に結構大きいのが運動不足を感じることが増えた点です。

通勤がなくなった分、歩いたり電車で立っていたりすることがなくなったので、一日当たりの運動量は歴史上の労働者層で最も少なくなっていると感じています。

運動量が減った分家でできるトレーニングとかをやるべきなんですけど、僕はなかなかできていないので、ここは今後の課題ですね。

同居人の過ごしやすさを損ねやすい

一人暮らしの人には関係ないかもしれませんが、家族や恋人、友達と同居している場合、ビデオ会議などをするときに配慮しなくてはいけません。

また、同居人がむしろ仕事をしている人に遠慮して過ごしづらくなる可能性もあるので、作業部屋を分けたり、仕事をしているときのルールを決めたりして、家の環境をしっかり守ることも重要ですね。

リモートワークに対して感じたこと

組織がリモート前提の設計になっていないと歪みが生じる

企業のほとんどはオフィスや職場に行って、顔を合わせながら働くことが前提になっているため、制度面や業務設計がリモートに適した形になっていないです。

例えば評価制度に定性的な評価が組み込まれると、リモートワークにしたときに評価が途端に難しくなります。

また申請フローも、判子が必要な企業だとリモートワークではまともに機能しないため、最初からオンライン化するなどの設計が必要です。

他にも多々ありますが、リモートワーク前提ではない企業だと一つ一つ作り直していくのが大変です。

就業者も最初から準備必要

もちろん企業のみならず就業者もリモートワークのための準備が必要です。

まずは働く環境を家に構築できていないとリモートワークはとてもしづらいです。
最低でも横100cm×奥行50cmぐらいはあるデスクと椅子を置くスペースの確保はしておいたほうがいいです。

仕事の仕方もリモートワークに合わせて意識的に変えるべきです。上司や同僚から自分の仕事はほとんど見えない以上、自分から能動的に見えるように工夫をしたほうがいいですね。
また文書でのコミュニケーションが増えるので、メッセージツールやドキュメントで意図や説明を伝えられるように訓練しておくと、顔を合わせなくてもスムーズに仕事ができます。

リモートワークに可能性は感じた

企業も就業者も準備は大変だし、準備をすればすべての課題が解決するわけではないですが、それでもリモートワークをする価値があると思いました。

時間や場所の可能性が広がることで、企業としては今までなら雇えなかった人材とマッチングするようになるかもしれません。就業者も今までできなかったことができて、人生が充実すること間違いありません。

今はまだリモートワークをしている企業が少数派ですが、今後もっと増えてくるとリモートワークの課題を克服する企業やサービスが登場して、よりリモートワークがしやすい未来がくるかもですね。

サイト運営者 えぬたけ


都内で働くゆるふわフルスタックwebエンジニア。